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ホスト

ホスト
ホストとは、女性が来店する接客業において接客に従事する男性の事です。

キャバ嬢さんの呼び方で、ホステスという呼称を聞いた事があるかも知れませんが、ホステスの男性版がホストです。

元々の意味は、パーティーなどで行く側の人たちをゲスト、迎える側の人をホスト、と呼び分けた言葉のホストが語源です。テレビ番組などでも、『本日のゲストは~』なんて言いますよね?

ホストさんは、100%男性です。なぜなら、女性のホストはホステスという名称に変わるから。
また、ホストクラブの中で直接接客しない男性従業員の方は、ホストとは呼ばれません。
例えば、いわゆる内勤さんと呼ばれるホール業務をされる方たちはホストではありません。

また、ホストクラブの別の呼び方でメンキャバやメンズニュークラブ、メンズクラブなどと称しているお店も有りますが、全員ホストです。ホストクラブで働く人はホスト、メンズクラブで働く人はメンズ…ではなくやっぱりホストです。

ホストと言えば若くてチャラチャラ、一攫千金を目指して女性客を騙す華やかな世界、というイメージが有るかもしれませんが、それは雑誌やテレビが創りだした偶像です。

実際のホストは、大学の体育会系の部活の様な男くさい規律のある世界です。
1人1人夢や目標を掲げ、売上目標を作り、そのためには今何をするべきなのか教えられ、自分の甘い心と戦いながら日々接客をするという、とんでもなく大変な業界です。
華やかなのは、上位10%ぐらいですね。

また、ホストの収入については、キャバ嬢さんたちは最初から地方で2500円、都心で4000円ぐらいの時給をもらえますが、ホストさんは売れない限りその辺のサラリーマンよりも少ない給料で生きています。歌舞伎町の新人ホストが1円も売上をあげなかった場合、1ヶ月間休みなく働いても給料は15万から20万程度です。

そんな大変なホストさんですが、連日ホストになりたいという若者は沢山居るもので、多いお店では1ヶ月間に求人応募者が50人ぐらい応募してきます。ただ、50人応募しても実際に面接に来るのは半分以下、さらに1日体験入店するのがその半分、実際に入店するのはさらに半分、入店して1ヶ月以上続く人はさらに半分…となると、実際に50人応募が来てもきちんと働くのは2-3人程度です。
また、少ないお店では1ヶ月間の求人応募者は3-5人ですから、1ヶ月に1人も新人が入らないということも有ります。なので、ホストの求人は年中いつでも募集しているんです。

また、実際に働いてホストになっても、辞める人がかなりいます。
普通の昼間のサラリーマンの転職用語で『離職率』という数字が有るのですが、これは3年以内に辞めた確率という意味でその会社での働きやすさの1つの指標となるのですが、歌舞伎町ホスト業界全体の離職率は、たぶん95%を超えます。20人ホストが居たら同じ店で働いているホストは1人しか居ないということです。半分以上が辞め、残り半分は他の店に移籍します。

これを見ている人の中には、これからホストをやろう!と思っている方も少なくないでしょう。
応募する前から、3年で95%がその店に居ないというと怖くなるかもしれませんが、別に怖いことでもなんでも無いんです。それは、ホストというお仕事は長く同じ店で続ける仕事じゃない、という事です。

たとえば、学生さんがアルバイトでホストをする場合、ほとんどの人は就職活動前にホストを辞めます。また、本気でホストとして働いて1年頑張ったら、系列新店舗の幹部として抜擢されたりもします。めちゃくちゃ売れると、他店から移籍の話が舞い込んできます。ありえないほど売れてナンバー1を連発すると、自分で店を持つ話が舞い込んできます。売れすぎて歌舞伎町でも上位の有名人になると、自分のお金でお店を運営するようになります。

これがホストの世界です。
だから、3年で95%が逃げたのではなく、3年間も同じ店でくすぶり続ける人は居なくて、色んなチャンスが舞い込んでくると思って下さい。
ちなみに、お店選びは重要ですが、働いて2-3日で『自分には合わない』と辞めていく人も居ますが、どれだけ辛くても3ヶ月から半年は、最初に働いたお店で働くことをおすすめします。
なぜなら、未経験のホストさんが『自分に合ったお店』を探すのは不可能だからです。だって、今までぬるーい普通の生活してた人に対して、『売上上げたら半分以上自分の給料!』という弱肉強食のスーパー成果報酬の仕事をさせたら、誰でも戸惑います。
最初は自分に合ったお店を探すのではなく、自分をお店に合わせて変えていって下さい。


以上、ホストについて解説しました。