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ヤングアニマル掲載!漫画家ホスト 第1弾

漫画家として活動をしながらホストクラブで働く唯一無二異のホスト愛島セシルさん。この記事が公開される12/8はセシルさんが描いた漫画「メイヤー・オブ・ヘルランド」が「ヤングアニマル」に掲載!絶好のタイミングで単独取材してきた第1弾をお届け!

愛島セシル
・ペンネーム(漫画家):杉山惇氏(本名)
・26歳
・静岡県出身
・ホスト歴5ヶ月
・過去に漫画家「山地ひでのり先生」の元でアシスタントを勤めた

ジョジョに魅了され漫画家を目指す

セシル:高校生のときは少しグレていてバイクで走り屋をやったりしていました。18歳でボクシングをはじめプロを目指したのですが、視力が落ち始めたのをきっかけにプロの道は諦めました。

ちょうどその頃バンドが流行っていたので「俺も」ってノリで楽器を始めました。人とは違うことをやりたくてアルトサックスを買ったのですが、演奏するセンスがなくてやめてしまいました。

いろんなことにチャレンジしていますね。漫画は小さい頃から好きだったのですか?

セシル:はい、『スラムダンク』を読んでバスケをはじめたり、漫画には影響を受けていましたね。でも漫画家になろとは思っていませんでした。

ではなぜ漫画家になろうと思ったのですか?

セシル:いろんなことをやってやめてを繰り返して放浪していた時期、兄から勧められた『ジョジョの奇妙な冒険』をイヤイヤ読んだんです。これが見事にハマっちゃいました。「なんなんだこの先生は!」と衝撃を受けたと同時に作者の荒木飛呂彦先生に会いたい!って思ったんです。

それで「どうやったら会えるのか」と考えていたら「同じ舞台に上がれば会える」という答えを導き出し、19歳で漫画家を目指しました。

なので漫画家を目指したのは「漫画が好き」「絵が好き」とかではなく荒木先生に会うためです。これが僕の中で最大のポイントですね。

面白い動機ですね!

セシル:19歳のときに東京の専門学校に入学しました。急な上京だったのと学費もすべて自分で出していたので家具や生活用品を揃えるお金もなく、専門学校の2年間は冷蔵庫と洗濯機すらない生活でした。

食事はコンビニで働いてたので廃棄する弁当をもらっていました。冬は店の外に弁当を置いて天然の冷蔵庫にしていました。もう過酷な生活でした!

かなりハードな学生生活だったんですね

セシル:専門学校の2年間は朝8時から夜9時まで授業に専念し、深夜はバイトでした。ハード過ぎて学生時代の記憶はあんまりないです。笑

専門学校で苦労したこととかは?

セシル:学校の同期は絵が好きで昔から絵を描いてる人がほとんど。それに比べて僕はまったく描けない状態で入学。最初に手のデッサンをしたときは自分だけぜんぜん描けない。もう悔しくてトイレで号泣しました。

でもそこからかなり努力しました。その結果、最終的には同期の中で賞を獲ったのは自分だけでした。

どういう努力をしていましたか?

セシル:絵が上手くなるのには量より質だと思うんです。描いた後、必ず改善点を見つけて課題をもって描いていくことが効率よく上手くなるコツだと思います。

その頃から原稿(漫画)も描き始めていたのですか?

セシル:はい。僕は原稿は3ヶ月に1本は新作をつくって持ち込んでいました。初めての持ち込みで最終候補に残りました。見開きの点描画が特殊過ぎて目立ったみたいです。

細かい作業が好きなのと他の人と一緒にされたくないという気持ちが強いので、その見開きだけで丸2日間、点描を打ち続けましたよ。笑

ホストになった理由

どういう経緯でホストを始めたんですか?

セシル:アシスタント時代が大変だったこともあり「何の為にこれやってるんだろう」とか「成長するのかな?」とか考え始めてしまって。

もっと人と話したいし人を知りたいというのもありました。それがホストに興味を持った動機のひとつですね。また1年間、漫画だけに集中する時間とお金が欲しかったのもあります。あと自分に自信を持ちたいという気持ちもありましたね。

twelveに入店した理由は?

セシル:twelveは従来のホストクラブにはない内装だったり、広告も近未来的で斬新だったんです。良い意味でホストっぽくなかったのが刺さりました。

特に内装は最先端の技術(壁一面のLEDディスプレイなど)を使っています。新しいものを取り入れていく姿勢が面白く感じましたね。漫画のネタにもなりますし。

セシル:また、会長や店長の人柄と考え方に共感するものがあって、ここなら成長できると感じたのも大きな理由の1つです。

接客しながら漫画のネタが浮かぶことも

ホストをはじめて変わったことはありしましたか?

セシル:昔は「俺は俺は」というエゴが強い性格だったんですが、 ホストをはじめてからは人に合わせることを学んだし物事を冷静に見れるようになりました。

最初は売上ばかりが気になっていたのですが、今はその人の支えになって今日ここで楽しんでもらって明日頑張ってもらえたらという気持ちに変わりました。

お客さんには自分が漫画家ってことは伝えるんですか?

セシル:もちろん言います。初回でついたお客さんは結構驚かれますよ。漫画好きな客さんにはめっぽう強いです!

僕自身お客さんがどういう漫画を読んでいるのか知りたいですし。「この人こんな漫画を読むんだ」とか新鮮な驚きがあります。接客しながら漫画のネタが浮かぶこともよくあります。

漫画家とホストに共通する部分ってありますか?

セシル:もちろんあります。むしろ漫画家とホストはそんなに変わらないです。自分をどうやって売るかという点は同じだと思います。

漫画家としての苦悩と喜び

漫画を描いていて辛いことって何ですか?

セシル:ぶっちゃけ漫画はメッチャ辛いですよ!漫画家は内にこもるのが仕事でどんどん内にこもらないと掘り下げられない部分とか、見えてこない部分があるから結構メンタルにくるんですよ、、、。

こだわりすぎると今度は〆切に間に合わなかったり。本音ではないけど「辞めたい!!!」とか叫びますね。

漫画は休もうと思えばいくらでも休めます。でも描かなきゃ進まないしクオリティも上がらないし読者の支持も得られない。これはホストにも共通して言えることで、誰とも連絡しなければ休めますがお客さんも来なくなりますよね。

あと漫画家と言っても売れなければただのニートです。博打すぎる博打ですね。笑

厳しい現実ですね、、、では逆に嬉しいことは?

セシル:嬉しいことは賞を取ったときだったり、人に評価されて認められたとき。本当にやってて良かったなと思います。そこがもうすべてです。


ということで第1弾はセシルさんの漫画家を目指したきっかけ、ホストをはじめた理由を紹介してきました。

次回はセシルさんの漫画家としての顔をクローズアップしていきます。貴重な原画や漫画を描いている様子を動画で紹介していきます。原画の迫力はマジで必見!お楽しみに!

ヤングアニマル特別読み切り掲載

「ベルセルク」「3月のライオン」「当て屋の椿」などで人気のヤングアニマル(12/8発売号)に、愛島セシルさんの作品「メイヤー・オブ・ヘルランド」が特別読み切りとして掲載!(作者名は本名の杉山惇氏)


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愛島セシル

歌舞伎町 twelve

愛島セシル

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