最近火垂るの墓のポスターにはB29爆撃機が隠れていて蛍も良く見ると半分が焼夷弾という話を聞いてなんとも言えない気持ちになったあかり(ん)です!
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#火垂るの墓
— まゆら (@5515mayura) 2018年4月13日
子供の頃と大人になってから見ると、全然受ける印象が違う!!
火垂るの墓で宣伝ポスターで蛍が光ってるポスターの上に実は某有名な戦闘機も描かれてたのを最近知って、かなりトラウマ
よく見ると蛍かと思ってたのが、違うヤツだった pic.twitter.com/JBIljuQHeM
日本という平和な国に住む自分達はあまり戦争というものに対し実感が湧かないと思います。映画というものは自分に新しい人生体験をさせてくれるものです。数多くの戦争経験者に取材をして作られた作品は戦争の現実、悲惨さを伝えてくれます。第13回はそんな戦争映画を時代別に紹介したいと思います。
第二次世界大戦
フューリー
ナチスドイツへの最後の攻撃をブラッドピット率いる戦車部隊の視点から描く。戦争映画に出てくる戦車というと敵として登場する作品が多い中、本作は主人公の戦車を中心とした視点で描かれているという今までにない新しいつくりになっています。人を殺すのを躊躇う新兵に対しての戦争の悲惨さ無情さ成長、敵を殺す事の意味を描いた作品。
最初は狂っていると感じた先輩兵士達も最後には狂わなきゃ生きていけないのだなと、戦場における正解は何なのか?を考えさせられます。ラスト、5人で300人ものドイツ兵に挑むシーンは必見です。
プライベートライアン
ドイツ軍との激しい攻防が繰り広げられている前線の中から、アメリカ陸軍参謀総長の息子であるライアン二等兵を探して帰国させるという、理不尽にも思える上層部からの指令に対する兵士の葛藤を描く。
たった一人の為に多くの兵士が死んでいく展開にこんな理不尽はあるのかと思いましたが、この作品はまさかのフィクション。救出される方も兵士なだけあって理由を聞いて唖然、登場人物の心の葛藤を描くのがとても上手い作品だと思います。
ですが、一番の見所は冒頭の20分に及ぶ戦闘シーン。1998年公開作品に関わらず激し過ぎるショッキングな戦闘描写には思わず目を背けたくなります。次に紹介する2014年公開のアメリカンスナイパーが登場するまで長く戦争映画の最多興行収入を誇った作品です。
イラク戦争
アメリカンスナイパー
米軍史上最多160人を射殺し、イラク戦争に4度従軍した伝説的スナイパー「クリス・カイル」による自伝を描く。160という狙撃数はスナイパーとして現実的ではない数値ということから、米軍ではレジェンドとして信頼を集める。同時に敵からは悪魔と恐れられた。
銃を持つ敵国の子供を仲間を救うために射たなければならない事、観ているこちらまでもがとても苦しくなるシーンの数々、多くのショックからPTSDを患ってしまったクリスが最期同じように苦しむ元兵士に殺されてしまうというのはなんとも皮肉な結末です。アメリカ国内で意見が真っ二つに別れた問題作でもあります。
ハートロッカー
イラク戦争中の2004年、街中に仕掛けられた爆弾を解体する米軍の爆弾処理班を描く。炎天下の中、冷房機能も無い防護服を着ていつ撃たれるかも分からない状況で自分の命を賭け、求められるのは正確な作業だなんて狂ってると思うけども、本作の主人公は危険な爆弾処理をギャンブルに臨むかのように積極的に行うもっと狂ってるんじゃないかという人物。
いわゆる「戦争中毒」な男の精神を異常者じゃなく、観客に納得させる正常者として描いている人間ドラマ。アカデミー作品賞受賞作品。
ブラックホークダウン
当初30分程で終わる作戦のはずが、ベトナム戦争以降の最大の死傷者を出してしまった作戦でこの失敗から米軍は空爆による軍事行動か、紛争への参加はしないという選択を取るようになります。
戦争では相当な数の自軍からの誤射で死者が出ているという信じられない話を聞いたことがありますが、この映画を観て市街地戦という敵味方なんてほぼ分からない、一瞬でも躊躇ったら自分が殺されるかもしれない状況では、当たり前に起こり得る事なのだと感じました。
今回はあえて【お涙ちょうだい系】の戦争映画でなく、考えさせられる重厚でリアルな戦争映画を選びました!
戦争の緊張感を描いた作品では僕の好きな映画監督でもあるクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」がオススメです。
次回は「最強の助演俳優」をお届します!お楽しみに!!
神咲 燈(かんざき あかり)
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