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【雛子の体験記】 第4回 女だから感じる、やられると嫌な営業

こんにちは雛子です。前回は自分の経験から感じた「ホストの売れる・売れない」について書きました。今回はホストの営業方法を4つのカテゴリに分け「女だから感じる、やられると嫌な営業」についてあくまで個人的な意見としてご紹介します。

ホストの数だけ営業方法があり、お客様の数だけ好みの接客があります。ホストクラブの世界では、それだけ特殊な関係が日々、築かれています。

調べてみたところ、ホストの営業方法は多岐に渡っています。有名なものだけでも以下の4つが挙げられるようです。

  • ① 色営
  • ② 本営
  • ③ 友営
  • ④ オラ営

これらは、「ホストクラブの営業方法とは」という話題を取り上げているホスト情報サイトでメインの営業方法とされていました。今回「やられると嫌な営業」というネガティブなテーマのため、独断と偏見で述べていきます。

色営

イチャイチャ恋人気分、『基本中の基本』、色カノ

色営は、「色恋営業」の略語であり接客のとき女の子に対して甘い言葉をかけまるで恋人同士のようなやり取りをする営業方法で、ホストクラブ王道の営業かと思います。

現在の風営法の下では、店内の配置は見通しがよく、いくら工夫しても他の卓が目に入るので、色営を上手く行うのは大変だろうと思います。

イチャイチャする行為をスキンシップの過多だと捉えるホストも少なくなくありません。

わたしは、他人に触られたくないので個人的には苦手です。「彼女気分」を目指してくれるなら、むしろチヤホヤされて「お姫様気分」を演じてほしいです。ただし、シャンパン下ろして「姫」と呼んでくれるならばの話ですが…。

本営

『本命の彼女』として扱う、本カノ

本営は、色営をランクアップしたものだと言えます。"本当に付き合ってる感”を出すのが上手いホストは、そう思わせるだけの努力を行なっていて尊敬もします。でも、この営業を下手にやられると、女の子はすごく傷つくし、最終的に誰も幸せになれない営業法ではないでしょうか。

まれに、ホストを辞めて、ずっと支えてくれた本カノとゴールインというケースもあるので、こればかりはホストと女の子の相性次第の部分もあります。

とはいえ、個人的には彼女に様々な意味での我慢を強いる男は甲斐性なしだと思います。

友営

友営だけでは売れない、間違えて色営をかけるとお店に来なくなってしまう

友営は、「適度な距離感でスマートに営業をかけて…」と理想の営業ではあります。ですが、ホストは「男」の格好良さや魅力を売る仕事。それだけでは売れないというのは真理でしょう。

歌舞伎町のホストクラブで遊んでいると、数人の担当をつくるのは普通のことで、友営の担当がいるという話は少なくありません。

「愚痴ることができる」「相談できる」「気を使わず楽しく飲める」「リアルの友達と違いホストとお客さんのことを理解している」…、そのような感情を踏まえつつ、人として信用できるホストは、本担の八つ当たりや日頃のお礼などで、棚ぼた的にシャンパンが入るため、ある意味「おいしい」ポジションをとることのできる営業方法だと思います。

でも、間違ってでも色恋をかけたら最後、女の子からは「(あくまでも)友達として信頼していたのに、お金を使わせるために色恋をかけてきたのか」と思われて、信用が崩れ落ちてしまうでしょう。

オラ営

オラオラ営業、新人や後輩が真似て失敗しがち

オラ営は、ホストクラブ独特の営業法で、お客様よりなぜか従業員が上の立場にいます。例えば、お客様の財布を開けて「お前、いくら持ってんの?」と聞き、さらには使う金額も指示してしまうという、わたしにとっては未知の世界です。そんなことされたら、わたしは間違いなくホストを張り倒します。(笑)

ですが、プロのホストはオラオラに弱い(そうされることを願っている)女の子を見抜き、ピンポイントでこの営業をかけられる目を持っています。単純にS(ホスト)とM(お客様)の関係と言うことはできず、複雑な関係性です。Mが求めているもの察知して、それを提供するSは"ホストのプロ"だと思います。

昨今、ホストは一般的サービス業、営業、教師、医療、といった「感情」を使って人に接する仕事と同様に「感情労働」にカテゴライズされますが、多様化する個々のお客様のニーズに応じたサービスを提供しながら多くの競合の中で差別化も図らないといけないのは、本当に重労働だと考えます。

しかし、一人ひとりのお客様の満足度を上げるよう、様々な営業スタイルを発揮出来なければホストの存在意義はないのも事実です。それだけホストクラブは夢のある世界で特別な空間なのですから…。

次回は「お店の選び方(良いお店、行ってはいけないお店)」について書いてみたいと思います。