こんにちは雛子です。今回はわたしが経験したことを踏まえて、わたしなりに考える「売れているホストの特色、売れないホストの特色」について書きたいと思います。
最近はごくたまに初回に行くこともありますが、知っているお店に行って顔見知りのホストと他愛もない話を楽しむ程度。そしてよほどのことがない限り今後新しく「担当」をつくることはないだろうと思っています。その考えに至った理由は1人のホストと出会い、その人を「最後の担当にしよう」と思ったからです。
数年前、また有名店に行ってみたいという思いが湧いてきた時期がありました。そこで歌舞伎町のホストクラブ事情に詳しい知人に相談したところ「大箱のホストクラブで内装が綺麗で女子ウケするはず」というお店を勧められました。そして、初回料金にしては高い気もするその有名店に行ってみることにしました。
正直なところ「内装を見てそこそこ楽しんで来れたらいいかな」くらいの軽い気持ちで行ったのですが、まずそのお店のキラキラ具合に驚きました。かなり大規模なホストクラブのため、ホストの人数も信じられないくらい多く、男本も数十ページに渡るものでした。
その大勢の中からナンバー上位や役職のある数人に席に着いてもらいましたが、誰しもがわたしでもわかるくらいに接客が上手く、楽しませてくれるような会話をする人ばかりで流石だなと感心してしまいました。そして、どのくらい有名なホストなのかそのときはわからなかったのですが、着いてもらった中の1人がとても魅力的でした。特に何かが突出しているという訳ではなかったと思いますが、本当にこればかりは直感的なものでした。送り指名にし連絡先を交換しその日は帰りました。
そのホストは頻繁に通うことがないわたしにも毎日のように内容のあるメールを送ってきて、お店に行っても決して金額的に無理をさせることもありませんでした。
すごく個人的なことなのですが他者と身体的距離が近いことが苦手で、ですがそのホストは真逆の接客スタイルで当時有名だったようでした。いくら素敵な担当でも無理なものは無理なので、今思えば失礼な話ですが担当なのに隣ではなくヘルプが座る椅子で接客をお願いしてしまいました。その次以降はわたしが快適でいられる距離で接客してくれて、楽しく心地よい時間を過ごさせてもらいました。
改めて考えるとプライベートの本名での自分ではなく、とある店舗のとある源氏名を名乗るホストとしての役割をきちんと努めていて、近い距離での接客スタイルもその一環だと確信しています。
そのホストの自身の目標に対する向上心は、世間一般が思う「ホスト」のイメージと異なり、その姿は正に「プロフェッショナル」で人として尊敬すると同時にわたしにとって「最高で最後の担当」と心に決めさせるだけのもので、その思いは今も変わりません。
売れているホストの特色
◆ストイックであること
「売れる」と心に決めてからは、仕事に使う時間の無駄になるからと漫画もゲームも一切止めたという人もいて、そのホストはしっかり結果を出していました。
◆連絡がマメであること
毎日たくさんお酒を飲み体を酷使するため少しでも長く寝たいのは当たり前だと思います。ですが、その欲求に負けずにLINEやSNSの対応のため一度起き、また睡眠を取るホストの話もよく耳にします。
◆聞き上手であること
これは店内での接客のことですが、お客さんの意見や発言に決定的なNOを言わないことは大切です。勿論、親密な間柄ではその限りではありませんが、お客さんは説教や否定されることを求めてはいません。かと言ってすべてに「そだねー」を連呼していればいいわけでもないので「会話術」はとても重要だと思います。
◆服装に気を使っていること
歌舞伎町エリア独特の流行があることはみんな理解していると思います。ですが、お客さんと店外でいろいろな所へ出掛ける。お店のイベントでの指定の服装の解釈の仕方。そして歌舞伎町といえども大事にすべきは季節感。高い流行の物を身につけるよりも、服装のTPOと清潔感が最重要です。
売れないホストの特色
◆ネガティヴな発言が多い
「誰々はすごいから…」「自分なんかは…」と、他人を羨みつつ見習うのではなく、自分はできないと努力さえしない人は自分の可能性を自分で潰していると感じます。
◆連絡が途絶えがちな人
お客さんはホストクラブで安くないお金を払っています。担当が大好きでそのために仕事を頑張っている女の子も少なくありません。女の子のそのような状態を知っていてもマメに連絡をしないホストに対する愚痴を耳にすることがあります。
女の子が寂しかったり声を聞きたいと思っていても応えてくれない。LINEもスルー。すると結果的に女の子がマメな別のホストに心を移してしまう。こうなってから後悔しても女の子の心はまず戻ってくることはないでしょう。
◆メンタルが弱い人
どの世界でも出る杭は打たれます。誰しも自分の陰口や悪い噂は気分が良くありません。
今までの売れてきたホストは間違いなくみんな心無い噂、誹謗中傷を経験しています。そこで心が折れて勤怠が疎かになるか、外野の声なんかに負けず着実に実力をつけ自分の長所を伸ばせるか。誰にとっても最大の敵は自分自身なのだと思います。
次回は「女だから分かるやられて嫌だった営業スタイル」について書いてみたいと思います。