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那須川天心VSメイウェザーを検証 第2弾 ボクシングルールで勝機はあるのか?

こんにちは! キックボクシング歴20年以上のホスナビスタッフ「キック」です。今回は試合まで1週間を切った那須川天心VSメイウェザー検証第2弾をお送りします!

前回のコラムはルールが決まっていない段階だったため、考えられるルール毎に試合内容を検証してみました。

そして12月の上旬にルールが決定。最悪であり最有力候補でもあったボクシングルールに決定。ルールの詳細はこちら。

・ボクシングルール
・3分3ラウンド
・契約体重66.7kg
・グローブ8オンス
・公式戦ではないため戦績に記録されない

やはり無謀で危険すぎるチャレンジ

ルールはキックボクサーである那須川天心選手には圧倒的不利であるボクシングルールに決まりました。これで天心選手が勝つ可能性が一気に低下。

そして契約体重が66.7kg。天心選手は57kg~58kgで試合をしていますが、恐らくベストウェイトは55kg~56kg。ベストウェイトからの体重差10kg。大きなグローブとヘッドギアをつけて対戦するスパーリングでも滅多にない体重差です。10kg差は選手生命を脅かすほどのダメージを負う可能性があるくらい危険。

さらにグローブは8オンス。前述した通りこの体重差は大きなグローブで行うスパーリングでもレアなレベル。ちなみにスパーリングのグローブは14オンス~16オンス。ボクシングの試合では66.7kgだと10オンスの使用。ボクシングで10オンスを使用する理由は危険だから。それよりも小さなグローブで行われます。

まとめると体重差10kg以上で8オンスのグローブで殴り合うのは危険すぎるし、ましてやボクシングの5階級制覇のスーパーチャンピオンとボクシングデビュー戦の選手がこの条件で試合をするのは自殺行為です。

それでもわずかな可能性を感じる要素

冗談抜きでかなり危険な試合です。メイウェザーの1発で選手生命が終わってもおかしくないです。

ただそれでも「勝てるのでは?」と考えられる要素を検証してみます。

3分3ラウンド

メイウェザーは序盤に相手の能力をインプットし、危険を冒さず自分のペースで完封するスタイル。3ラウンドという短いラウンド数はいつものメイウェザーなら相手の研究に費やすラウンド。天心選手は自分の動きをインプットされないうちにアタックすることが重要だと思います。

ボクサーにはない間合いとリズム

昨年メイウェザーはUFC王者であるコナー・マクレガーとの試合で、珍しくパンチをもらっていました。序盤はボクサーにはない間合いとリズムが掴めていないように感じました。天心選手は動きを読まれる前に仕掛けて、メイウェザーにリズムをつくらせないことも有効です。

メイウェザーの試合ペースと年齢

メイウェザーの直近の試合は昨年8月のコナー・マクレガー戦。1年以上のブランクがあります。マクレガー戦以前は2年以上のブランク。通常の選手ならこれだけのブランクがあると試合で力を発揮できない場合が多いです。ですが、これまでのメイウェザーはブランクを感じないパフォーマンスを披露してきました。ただ現在41歳、そろそろ肉体的な影響が出るのではないかとも考えられます。

でも天心ならやってくれるんじゃないか?

まとめるとメイウェザーに動きを読み取られる前に1ラウンドから仕掛けること。これは絶対です。もちろん超一流のメイウェザー相手なのでただ仕掛けてもカウンターの餌食になります。ボクサーにはない動きやフェイントを最大限に活かして仕掛けることができれば、メイウェザーに一太刀入れることも不可能ではないと思います。

いつも想像の遥か上のパフォーマンスで格闘技ファンを驚かせてくれる那須川天心選手。絶対的不利の予想は払拭できませんが天心選手なら何かを起こすと信じて大晦日熱狂したいと思います。やったれ天心!!!