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キック歴20年のホスナビスタッフが那須川天心VSメイウェザーを検証

こんにちは! キックボクシング歴20年以上のホスナビスタッフ「キック」です。これからホスナビスタッフによるいろんなジャンルの記事を公開していこうと思います。まずは元プロキックボクサーでありキックボクシング日本チャンピオンのトレーナーでもあるホスナビスタッフ最年長のキックからスタート!

先日、12/31に行われるRIZIN14の記者会見が開かれ、フロイド・メイウェザーの参戦が発表されました。さらに対戦相手は那須川天心選手という驚愕のカード! 記者会見の中継をライブで見ていたのですが「マジでーーー!!!」と思わず声をあげてしまいました。それくらいの斜め上のぶっ飛んだ試合。

那須川天心選手の活躍を知っている人は多いと思いますが、世界的な知名度と実績ならフロイド・メイウェザーの方が遥かに上。ボクシング50戦無敗で5階級制覇。2017年には1試合で300億円を稼いだ世界的スーパースター。

メイウェザーが日本のリングに立つことの凄さを例えると「紅白歌合戦にジャスティン・ビーバーが出演」! これくらい凄いことなんです。(ちなみに一時期メイウェザーの入場時にジャスティン・ビーバーが一緒に入場してました)

驚愕のマッチメイクであることは間違いないのですが、気になるのが未定とされている契約体重とルール。なぜなら那須川天心選手は57kgに対しメイウェザー70kg。階級制のスポーツにおいて13kgの差は自殺行為と言っても過言ではないです。予想では66~67kg契約になりそう。

出典 http://jp.rizinff.com/

そしてもっと重要なのがルール。なぜなら那須川天心選手はキックボクサー、フロイド・メイウェザーはボクサー。蹴りがあるかないかで試合展開は大きく変わります。ということで考えられるルール毎に試合展開を検証してみましょう。

ルール毎に検証

1 ボクシングルール

これはメイウェザーの圧勝でしょう。距離をコントロールされてジャブとフットワークだけで圧倒される思います。もしかしたら天心選手のパンチは1発も顔面に当たらないかも。メイウェザーより階級が上の村田諒太でもメイウェザーには勝てないと思います。それくらいメイウェザーのボクシングはパーフェクト。

2 キックボクシングルール

天心選手の土俵であるキックボクシングルールでも体重差がネック。メイウェザーのパンチをもらえば倒されます。鍵は蹴り。9月の堀口恭司戦で見せたような胴回し回転蹴りや飛び膝など、ボクシングにはない距離からの飛び道具が有効かと思います。ローキックも狙いたいですが、距離感抜群のメイウェザーは簡単に避けてしまいそう。パンチをもらわず蹴りで勝負できれば天心選手にも勝機あり。

3 ミックスルール

ボクシングルールをベースにキックボクシングの技であるバックハンドブローを許可するなど、ミックスルールの可能性も考えられます。どの技を許可するかで勝率が変わるでしょう。

天心選手が勝つにはやはりキックボクシングルールじゃないと厳しいと予想。記者会見で天心選手はボクシングルールでも良いと言っていましたが、競技として考えるとかなり危険。ただ「天心なら何かやってくれるかも」という幻想を掻き立てられる部分もあるのは事実。

果たしてどんなルールになるのか? ルールの発表だけでこんなにワクワクする試合なんて滅多にない! 日本の格闘技史に残る試合であることは間違いないです。試合当日までたっぷり楽しませてもらいましょう!!!