ホストクラブにとって、お店の内装デザインは売り上げを左右する重要な要素です。しかし、効果的な内装デザインが思い浮かばないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、成功する内装デザインの決め方や費用、失敗を防ぐポイントについて深掘りしていきます。弊社が手がけた内装デザインの事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
内装デザインはどうやって決まる?
内装を決めるに当たって、「パーッと華やかなイメージで」や「カッコ良くクールに決めたいね」といった漠然としたイメージでデザインを決めるのは禁物です。
成功しているホストクラブは、例外なく内装にこだわりを持っています。中には内装に1億円以上を投じ、大きな話題となるお店もあるほど。内装デザインは、経営戦略として綿密に計画する必要があります。次の3つのポイントは、必ず抑えておきたい重要事項といえるでしょう。
1. ターゲット層の明確化
まず、どのようなお客様に来店していただきたいかを明確にしましょう。
年齢層、職業、収入、来店目的などを分析し、ターゲット層に合わせたデザインを検討します。
例えば、若い世代をターゲットにする場合、トレンドを巧みに取り入れたデザインをおすすめします。富裕層をターゲットにする場合は、高級感のあるラグジュアリーなデザインが効果的です。
2. コンセプトの明確化
ホストクラブは、それぞれ独自のコンセプトを掲げてお客様に特別な体験を提供し、差別化を図っています。お店のコンセプトを明確にし、それを前面に打ち出したデザインを実現することが重要です。
例えば、アットホームな雰囲気がコンセプトであれば温かみのある素材や色を使い、居心地の良い空間を作りましょう。ラグジュアリーな雰囲気を強調する場合は、ハイグレードな素材やプライベート感を打ち出す洗練されたデザインが適しています。
3. ブランドイメージの明確化
店名を聞いてお客様が抱くイメージ、それがブランドイメージの基盤となります。
ターゲット層にどのように認識されたいかを意識し、コンセプトと調和するデザインを検討しましょう。内装はブランドイメージを具現化する重要な要素であり、お客様の想像力を刺激するデザインが理想です。
上記3つのポイントを抑えることで、お客様に一貫性のあるサービスを提供できます。これによってブランディング強化が実現し、魅力的なホストクラブとして認知度が上がるでしょう。他店との差別化が実現し、集客や売上アップにつながるはずです。
3つのポイントを抑えた上で、さらに次の2点についても考慮しましょう。
● 空間の機能性
店舗デザインにおいて、空間の機能性も重要な要素です。バーカウンター、座席配置、動線計画など、お客様が快適に過ごせるよう配慮しながら、効率的なオペレーションが行える空間作りを目指しましょう。動線の効率化には、施工業者など専門家のアドバイスが不可欠です。
ダンスフロアや、ショー用のステージ、DJブースなども効果的に配置しましょう。
● 予算
デザインを決定するプロセスでは、予算も無視できません。
コストパフォーマンスに優れた材質選びや施工方法を工夫し、内装業者と相談しながら予算を抑えつつ理想の空間を実現してください。
豪華すぎる!ホストクラブの内装デザイン3選
ここからは、弊社が手がけたタイプ別の内装デザインをご紹介します。
内装デザインを決める上で、ぜひ参考にしてください。
● ラグジュアリー系
CLIENT:宇都宮ホストクラブ Rich様
こちらのお店では、コンセプト「贅の限りを尽くしたサービスで極上の時間を提供」を具現化するデザインを目指しました。ラグジュアリー感を前面に押し出しつつ、甘さを抑えたモノトーンのデザインを採用し、クールな印象を強調しています。
上質なダークトーンの座席を余裕を持たせて配置し、快適な座り心地を提供します。照明にもこだわり、非日常的な特別感を際立たせました。
● クラブ系
CLIENT:Culb ACQUA様
超大型店の特性を生かし、異次元の空間体験を創り上げました。140坪の広大な空間と高い天井を活かした多様なフロアデザインは、訪れるたびに新しい発見をもたらしてくれるでしょう。
壁面を飾るインパクトのあるイラストは、Lady Gagaの衣装も手がけたイラストレーターbuggy氏によるもの。さらに、照明にも工夫を凝らし、Culb ACQUAでしか味わえない多幸感を演出しました。
● メゾネット系
CLIENT:歌舞伎町ホストクラブ alpha様
「自由」をテーマにしたメゾネット型のお店です。フロアやスペースによって異なる表情を見せる変幻自在なデザインは、特に力を入れた部分です。
落ち着いた色調ながらも、シャンデリアやライティングで華やかなアクセントを演出し、どの席に座っても五感を刺激する、異世界のような空間に仕上げています。
ホストクラブの内装費はいくら必要?
内装デザインを検討する際、多くのオーナー様から費用面に関するご質問を頂戴します。弊社の場合、ホストクラブの内装デザインに必要となる主な費用は以下の通りです。
● 壁面一面:5~15万円
店舗の雰囲気作りに欠かせない壁面デザインには、5万円から15万円程度の費用がかかります。高級感のある素材や照明、装飾を施すことで、ラグジュアリーな空間を演出できます。
● テーブル天板:3~5万円
テーブル天板はお客様が最も近接する接客スペースであり、他店と差別化を図るための重要な要素です。デザイン料は3万円から5万円程度が目安となります。
● ガラス面デザイン:5万円
入り口や仕切り、装飾などのガラス面のデザインは、5万円程度が相場です。夜のお店はガラスの使い方によってゴージャス、クール、エレガントなど、さまざまな演出が可能です。さらに照明などを加えることで、より一層の演出効果が期待できます。
上記はあくまでもデザインの目安であり、施工費用は別途必要です。
また、インテリアにこだわればこだわるほど、料金が上がります。ゴージャスな内装を実現するには、一定の予算を確保する必要があるでしょう。
しかし、適切な予算配分と施工管理によって、コストパフォーマンスの高い空間設計が可能になります。費用を抑えるためにも、内装工事に着手する前にしっかりとコンセプトと予算を決定しておくことが重要です。弊社では豊富な経験を生かし、予算に応じた最適なデザインを提供いたします。
内装デザインに失敗しないポイント
内装工事は大きな投資です。予想とかけ離れた内装に仕上がることを避けたいですね。店舗設計を成功させるためには、施工業者に可能な限り具体的なイメージを伝えることが重要です。
「ターゲット層」「コンセプト」「ブランドイメージ」をまとめた上で、理想の店舗イメージに近い画像やイラストを用意しましょう。具体的な情報が多いほど、適切なデザインを提案することが可能になります。
そして、希望する条件は全てリストアップし、漏れなく正確な情報伝達を心掛けましょう。口頭での伝達ではなく、情報をリスト化して共有することをおすすめします。自分では正しく説明したつもりでも、実際には誤解が生じているケースがあるため、すり合わせを確実に行うことも重要です。
まとめ|内装のことなら弊社にお任せ!
店舗の内装においては、単におしゃれな空間を作るだけでは、集客力の高い店舗を作り上げるのは難しいでしょう。「ターゲット層」「コンセプト」「ブランドイメージ」に基づいたデザインを心がけ、予算に応じた選択を行う必要があります。
弊社では、ターゲット設定からコンセプト立案、ブランドイメージの確立まで、一貫してご支援いたします。漠然としたイメージしかお持ちでないオーナー様も、お気軽にご相談ください。