日の出営業
日の出営業とは、読んで時の如く『日の出』の時間から営業すること。
ここではホストクラブの日の出営業について解説するが、キャバやソープなども同様。
真夏は4:30ぐらいから、真冬は6:30ぐらいから営業している形式。
なぜ日の出営業なのか?
まず、一般の人の立場からするとなぜわざわざわかりづらい日の出営業という営業時間を採用するのかわからないだろう。早朝から営業したいのであれば、『朝5:00から』と書いたほうがよっぽどわかりやすいし、お客さんも来やすいだろう。
『朝5:00から』と書かずに『日の出から』と書かざるを得ない理由は、ホストクラブの営業について定められた風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(通称風営法)の条文の中に営業時間について定められているからなんです。この法律では、ホストクラブは深夜0時(特定の繁華街は深夜1時)から日の出までは営業してはいけないとなっています。そのため、条例に沿う形で1時には営業を終了し、日の出からの営業となります。
#ここから引用
第三章 風俗営業者の遵守事項等
(営業時間の制限)
第十三条 風俗営業者は、午前零時(都道府県が習俗的行事その他の特別な事情のある日として条例で定める日にあつては当該事情のある地域として当該条例で定める地域内は午前零時以後において当該条例で定める時、当該条例で定める日以外の日にあつては午前一時まで風俗営業を営むことが許容される特別な事情のある地域として政令で定める基準に従い都道府県の条例で定める地域内に限り午前一時)から日出時までの時間においては、その営業を営んではならない。
#ここまで引用
日の出営業って何時?
これも、一般の人にとっては全く意味がわからないかと思います。
遊びに行く側も、働きに行く側も、店舗の営業時間『日の出~12:00』と書いてある場合、何時からお店が開いているのか直感では中々わからないでしょう。
さて、日の出営業のお店は何時からお店を開店させているのでしょうか?
5:00から?
5:30から?
6:00から?
全て不正解です。
毎日(季節によって)開店時間が変わるというのが正解です。
というのも、日の出の時間は新聞などにも書いてありますが毎日変化しています。
この、毎日異なる日の出の時間が新聞やインターネットで公表されているので、この公表された日の出時間から、営業してOKになるんです。
ちなみに、日の出時間は毎日変わる上に、北海道と沖縄では日の出時間にかなりの差があります。一般の人からすると、もう何時からなのかさっぱりわかりませんよね。。。
目安として、2013年の東京の日の出時間を記しておきます。
ただし、これは2013年ですから2014年は違う時間ですし、東京以外のホストクラブはこの時間ではありませんのでご注意を。
■2013年東京都の日の出時間
2013/01/01 6:51
2013/02/01 6:41
2013/03/01 6:11
2013/04/01 5:28
2013/05/01 4:49
2013/06/01 4:27
2013/07/01 4:29
2013/08/01 4:49
2013/09/01 5:13
2013/10/01 5:36
2013/11/01 6:03
2013/12/01 6:32
※本当は1ヶ月単位ではなく、1日単位で設定されていますが、全部書いてもわかりづらいので毎月1日の数字を抜き出しています。
つまり、2013年の歌舞伎町のホストクラブは、6/1の営業は4:27から開店しますし、12/1の営業は6:32からしか営業しません。
これが日の出営業です。
そのため、例えばこれからホストで働こうとしている方が、『日の出営業って何時からなんですか?』と聞きたい気持ちもわかりますが、○時!とは答えられないということです。
真夏は4:30ぐらいから、真冬は6:30ぐらいから営業している店舗が、日の出営業ということです。