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現役ミュージシャンの新たな挑戦

先日、スタジオ撮影中に「現役の音楽家として活動している」という新人ホストさんの情報をキャッチ。早速取材に行ってきました!

向かったのは歌舞伎町ダイヤモンドビル5階のホストクラブ「Night Crew」さん。

こちらのお店のコンセプトは【大人のホストクラブ】。今年の6月でオープンから8年目を迎えた人気店。

取材させていただくのは入店3ヶ月めの「信(しん)」さん。サックスの腕前は本物とのこと。『現役の音楽家がなぜホストに?』そんな疑問も納得の取材になりました。

中学の吹奏楽部でサックスと出会う

僕がサックスに出会ったのは中学校で吹奏楽部に入部したとき。音楽好きな親の影響で小さい頃からピアノとバイオリンを習っていました。

けど習い事が好きになれなくて小学生のときに野球をはじめたのですが、中途半端にしていた音楽をもう一度やろうと決心し吹奏楽部に入部したことがキッカケです。

それから中学、高校と吹奏学部で過ごし大学も音楽大学に進学しました。僕の青春は常にサックスと共に過ごしてきた感じですね。

サックスの魅力

1つ目は見た目がカッコ良いこと。サックスを演奏している姿はそれだけで絵になりますよね。TVでも観ますしジャズやポップスも出来てとにかくカッコ良いんです。

男性だと「スーツを着ると3割増し」って言葉あるじゃないですか?サックスも持ったら3割増しだと思っています。それぐらいカッコ良い楽器だと思います。

あと、意外に思われるかもしれませんがサックスは誰でも吹けます。難しくないんですよ。咥えて吹けば誰でも音が出せる。指使いも簡単だから習いやすいし続けやすい。

上手く吹くのは難しいけど、ある程度の曲だったら1時間も練習すればできちゃいます。例えば「蛙の歌」とか「キラキラ星」くらいならすぐできるようになりますよ。

音楽家としての活動

普段は自分が代表として経営している音楽教室で生徒さんに指導をしたり、演奏のお仕事などを行っています。

結婚式の余興やイベントでの演奏、演奏会の企画から、コンサートスタッフの人材派遣、チラシの制作、印刷と手広くやっています。昼間は音楽家として活動して夜はホストと二足の草鞋を履いています。

ホストになったキッカケ

知り合いが昔からホストをやっていて、その影響が大きかったですね。中高生のときにホストとかヤクザの漫画を見て『こんな世界があるんだな』って。一種の憧れに似た感情が頭の片隅にありました。

自分が大学入学前に浪人していたとき、知り合いはホストを続けていて話は聞いていたんです。僕も今年で30歳になり、音楽活動の他に自分に足りない物を埋めなきゃなって感じていました。

一度きりの人生で自分が知らない世界をもっと知りたい。今ホストをやらなきゃ後悔すると思ったんです。

ホストの仕事は気遣いや心遣いなど、とても紳士的な振る舞いが求められる世界とは聞いていましたし、音楽家として人の前に立つ仕事という点でも、スキルアップ出来るんじゃないかなって。

ホストも音楽家も自分自身が商品なので僕自身でどこまでやれるのか?僕から楽器を取ったら何が出来るのか?チャレンジの意味も込めてホストデビューしました。

あとは、音楽活動だけじゃ安定した生活が出来ないっていうのもあります・・・。

Night Crewを選んだ理由

今年で30歳になる自分としては、未経験でホストになることには抵抗がありました。普通のホストクラブに入店となると、この年齢だと今更感があるじゃないですか?

ネットで『30歳以上 ホスト』などで検索していたら今働いているNight Crewが出てきてんです。他にも年齢層が高めのホストクラブはあったんですけど、どうせやるなら歌舞伎町でやってみたいなって。

一番の決め手は、営業中はジャズが流れて落ち着いた雰囲気のお店だったことですね。自分が働くならここしかないと思いました。

ホストを始めて感じた衝撃とは

演奏するときはお客さんの前での立ち振舞、歩き方やお辞儀なども需要ですので普段から気をつけてはいましたど、ホストの仕事はそのレベルが違うなと感じました。

身だしなみはもちろん、お客さんに対する言葉遣いなどの1つ1つがとても細かいんです。先輩ホストは細かい気遣いが当たり前のようにできる。

仕事としてではなく1人の人間としてそのスキルが身についているんです。ホストを始めて感じた衝撃はこれでした。

また、この仕事の面白いところはキャラがみんな違うこと。それぞれ個性があり先輩の席にヘルプとしてつかせてもらうと吸収することがたくさんあります。

ただお酒を飲んで盛り上げるだけじゃない、本当に奥の深い仕事だと感じています。これからもホストという仕事を通じて様々なことを吸収し、ホストとしても音楽家としても成功できるように努力していきます。

プロフィール

本名「鈴木 研吾」
源氏名「信」
愛知県岡崎市出身

洗足学園音楽大学音楽学部管楽器科卒業。2010年、ソリストとしてグラズノフ作曲サクソフォン協奏曲を岡崎ジュニアシンフォニックオーケストラと共演。

幸田町第8回、第9回若い芽のコンサートに出演。2012年、故郷である愛知県岡崎市にてリサイタルデビュー。2013年、岡崎トリオ夢の饗宴を主催。

これまでにサクソフォンを服部吉之・佐野功枝 、バイオリンを桐淵保英・勅使河原真実、ピアノを雲英亮子・井上友美 の各氏に師事。

現在、名古屋アカデミックウィンズ団員。サクソフォン四重奏団~奏 kanade~ バリトンサックス奏者。鈴研音楽会代表。

信(しん)
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