8度目まして!
【真実は小説よりも奇なり】という言葉があるように、時につくられた小説よりも摩訶不思議で面白い出来事が世の中では起こっています。今回はそんな嘘のようなホントの話「ノンフィクション映画」を紹介していこうと思います。
天才詐欺師と彼を追う捜査官によるヒューマンドラマ
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
タイトルの意味は日本語で言うところの「鬼さんこちら」。
舞台は1960年代のアメリカ。当時社会的信用が高く小切手をつくりやすいという理由からパイロット、医者、弁護士(学習期間2週間で司法試験合格)になりすまし、16歳にして小切手偽装詐欺で100万ドルを騙し取った天才フランク・W・アバグネイル・Jrと、そんな彼を追い逮捕後更生まで手を差し伸べるFBI捜査官カール・ハンラティによる、まるでルパンと銭形警部のような実話を若きレオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが演じた作品。
アバグネイルは逮捕後セキュリティコンサルタントとして自分をFBIに売り込み、いまや銀行詐欺、小切手詐欺の摘発の権威として35年以上FBIとタッグを組み続ける。結婚し息子の一人は連邦捜査局勤務という有能っぷり。
真実とは思えない酒池肉林の人生
ウルフ・オブ・ウォールストリート
80年代から90年代にかけてのウォール街で活躍した『ウォール街の狼』と呼ばれたジョーダン・ベルフォートの回想録をレオナルド・ディカプリオが演じた作品。
若くして金融業界で成功した破天荒な生き様と、キャラクターが濃すぎる登場人物達の狂乱的な人生を描いたストーリー。
証券仲介会社ストラットン・オークモントを26歳で設立し、ペニー株詐欺や投資詐欺で年収4,900万ドルという莫大な収入を得て、仲間たちとともに文字通り本当に文字通り(映画を観れば分かる)酒池肉林な生活を過ごすものの、やがて当局の知るところとなり次第に追い詰められる。最後には逮捕されてしまうが、とにかくノンフィクションを疑いたくなるほどのエンターテインメント満載な彼の人生。有名な「電話をかけろ!!」のシーンはすべてのホストに観てもらいたいです。
貧乏球団を常勝球団へ育成。メジャーリーグに改革を起こした男の半生
マネーボール
メジャーリーグ貧乏球団のゼネラルマネージャーに就任した主人公が独自の理論である「マネーボール理論」を推し進め、前人未到のシーズン20連勝の常勝球団に育て上げた男の半生をブラッド・ピットが演じる感動的なヒューマンドラマ。
低予算の中で勝つには打率よりも出塁率を重視してとにかく埋もれた才能を安く買い叩き、他を高く売るという当時では非常識とも思えるマネーボール理論は結果として後の野球界を大きな改革をもたらします。
今あるものを最大限に生かし結果に繋げるという行為そのものは、まさに僕らの仕事に通ずるものがあると思います。
ドイヒーな誘拐事件!お馬鹿なエピソードの数々はもはやコメディ
ペイン&ゲイン
実際にあったあまりにもお粗末すぎる誘拐事件を描いた犯罪アクション映画。
筋トレだけが生きがいのジムトレーナーのダニエルは、自分の冴えない人生にうんざりしていた。そこで彼はジムに通う裕福なビジネスマン、ヴィクターの誘拐を計画する。早速彼はジムで共に働くエイドリアンと、ジムの新入りで前科者のポールと共に誘拐を決行するが…。
行き当たりばったりでヒド過ぎる登場人物のバカっぷりと「これ本当に実話?」と疑わざるを得ないエピソードの数々は、犯罪映画というよりもはやコメディ。テンポもいいので気軽に楽しめます。
主人公のダニエルを演じるは『ted』で有名なマーク・ウォールバーグ。ジム仲間のエイドリアンにはアベンジャーズのファルコンが!新人のポール役にはワイスピのホブス捜査官ドウェイン・ジョンソン!そして監督はあのトランスフォーマーシリーズのマイケル・ベイと今や出演陣が無駄に豪華に感じるのも特徴的な作品。
30年に及ぶ隠蔽を暴いた記者たちの活躍
スポットライト 世紀のスクープ
ボストンのカトリック教会が神父による児童への性的虐待を組織ぐるみで隠蔽してきたスキャンダルを、ボストン・グローブ紙の記者たちが暴いた実話を描いた作品。
驚くべきは30年もの間に80件もの虐待をしていた事実が発表された後、さらに明るみになった被害件数。
1960〜85年までの間に11,000件!実際に教会に報告された件数はたったの850件数。ほとんどが揉み消されたり「聖職者がそんなことをするはずがない」と言う環境だったりで実数との差が大きくなりとてもショッキングな内容でした。アカデミー賞で作品賞と脚本賞の2部門を獲得。
いかがでしたか?レオナルド・ディカプリオ好きではないのですが、今回の紹介する候補にディカプリオ作品が意図せずに5つもあり、ノンフィクション作品への出演が多い俳優さんだなぁと思いながらも書いてました(笑)
個人的には前回の記事で紹介した『最強のふたり』もノンフィクションで好きな作品なのですが、前回紹介したため割愛させていただきました!
次回は連載当初より熱望していたテーマ『マーベル映画について』です!お楽しみに〜!!
神咲 燈(かんざき あかり)
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