第1弾はセシルさんが漫画家を目指すきっかけ、またホストをはじめた理由を紹介しました。第2弾では漫画家としてのセシルさんにクローズアップ。貴重な原画、作画風景の動画もご紹介。
愛島セシル
・ペンネーム(漫画家):杉山惇氏(本名)
・26歳
・静岡県出身
・ホスト歴5ヶ月
・過去に漫画家「山地ひでのり先生」の元でアシスタントを勤めた
ヤングアニマルへ持ち込んだ経緯
漫画家を目指したきっかけが荒木飛呂彦先生に逢うためとのことでしたが、なぜヤングアニマルへ持ち込んだのでしょうか?
セシル:基本的には自分を求めてくれるところに持ち込みます。
最初は電撃コミックさんが僕を拾ってくれて、次は月刊ヒーローズ。そこで賞を2回獲ったのですがあまり評価されませんでした。そこで好きな漫画家さんがいるということもありヤングアニマルへ持ち込みました。
そのとき編集部の方に「奨励賞ぐらいならいらない!」と伝えたのです。笑
満場一致の1位の佳作を獲得できました。すぐに雑誌へ掲載する流れだったのでですが、雑誌の空きページの問題もあってすぐには掲載するこはできませんでした。
今回ページ数が多く空いてるとのことで掲載する運びとなりました!
セシルさんの1日
・00:00~4:00 漫画作画
・4:00~12:00 睡眠
・12:00~15:00 漫画作画
・16:00~17:00 仕事の準備(ホスト)
・18:00~24:00 ホスト
セシル:【漫画作画】の時間は絵を描いたりネタを考えたりしています。ツイキャス配信しながら漫画を描くこともあります。
睡眠時間はアシスタント時代と比べたらかなり眠れていますね。笑
セシルさんのバイブル
セシル:ジョジョの奇妙な冒険の中でも、6部の絵がデザインとかも含めて好きです。
オススメの本は「自分の時間」です。24時間をどう使うかで決まってくる。どれだけ貧乏やお金持ちでも一番の共通点は「時間」。いかに時間をうまく使うかで人生が変わってくるので、時間が貴重ということを教えてくれます。
漫画を描くときの重要ポイント
セシル:一番重要なのはキャラ設定です。売れている漫画のほとんどはやっぱりキャラが良い。ギミックは二の次でキャラクターが良ければ売れる。これは編集部の人にもよく言われます。
僕の場合キャラクターをつくるときは、自分の心境や今の環境などを投影させることが多いです。キャラを描くことでいろいろなシーンが見えてくることが多く、それを繋げていったり、このシーンのあとに次のシーンがあるからその間のシーンはこういう展開だな、と客観視することでストーリーをつくっていきます。
大迫力の原画!
タイトルページのネームからペン入れまでいかに細かく描きこまれているかがわかります。漫画に自分のサインを描くのがセシルさんのこだわり。
原稿用紙いっぱいに描かれた絵は、スマートな雰囲気のセシルさんからは想像ができないほど力強く迫力があります。
斧を振り下ろすこの1枚からは、主人公の憎悪、復讐心が凝縮しバックグラウンドが伝わってきます。
原画を見て感じたことは、雑誌とは迫力や伝わる情報がぜんぜん違うということ。この迫力は原画ならでは。漫画が好きな人は「原画展」などがに言ってみることをオススメします。マジで原画凄いですよ!
最後に色紙にサインをいただきました。サインを描く様子の動画もどうぞ。
19歳で0からスタートし雑誌掲載までたどり着いたセシルさん。ホストとの2足わらじを履きながら読者を魅了する作品をつくる日々。
いつか漫画家を目指したきっかけである荒木飛呂彦先生に出会うことはできるのでしょうか?セシルさんの今後の作品も楽しみです。