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【雛子の体験記】 第2回 はじめて担当を決めたときのこと

こんにちは。前回に続きわたしがホストクラブ(主に歌舞伎町)での体験を通して見聞きしたことや印象に残ったことを紹介していきます。今回は「はじめて担当を決めたときのこと」について書こうと思います。

わたしの場合の初ホストクラブ体験は、ホストクラブでアルバイトをしていた知人に連れられて行ったものだったために、いわゆる「初回」からの「担当を決める」という流れとは少し異なっていました。

まずホストクラブにおける「担当」という存在の意味を理解していなかったため、知人=担当で問題ないだろうと単純に考えていました。

ですが、ホストクラブは純然たる飲食店であると同時に、月毎にホスト個人の営業成績で決まる「ナンバー」がとても重視される「真剣勝負の場」でもあるということが、ホストクラブに通うようになるにつれ理解できるようになってきました。

その頃になると業界に疎かったわたしにも「どこのお店が有名店である」ということや「あのお店は凄い」ということなどの漠然とした情報が耳に入るようになり、ホストクラブに関する専門のサイトをチェックするようになってきました。いろいろ情報を集めるうちに自ら進んで「初回」に行ってみようと考えるようになりました。

小箱独立店にしか通ったことがなかったわたしは「有名なグループの大きな規模のホストクラブ」という未知の領域に行ってみようと考えました。

わたしが当時通っていたお店は月々のナンバーが5位まで発表されるくらいの小規模なお店でした。ホストクラブの専門サイトによると、同じ歌舞伎町には10位どころか15位まで発表されるお店もあることに驚きました。「15位なんて(通っていた)お店のキャスト全員より多いよ」と思ったくらいです。そんなにホストがいるお店ってどんな感じなんだろうと興味が日に日に強くなりました。

歌舞伎町にある、ここもまた名前の通ったホストクラブが多く入っているビルの中にある一軒に決め、しっかりと電話で初回での入店が可能なのかを確認した上で本当の意味でのわたしの「初回」となりました。

重たいドアを開けると入り口付近からキャストや内勤など従業員の多さが目につきます。またお客さんの女の子も多い。あとBGMなど店内のいろんな音が大きい。なので会話の声も大きい。とにかくいろいろな物がキラキラとしていて小箱のホストクラブしか知らないわたしにはカルチャーショックでした。

席に案内されシステムの説明を受け「男本」を渡されました。たくさんのホストの写真が載っているアルバムから「選んでください」と言われるも気恥ずかしく、そのときはお店にお任せしたように覚えています。そして名刺を持ったホストが入れ替わり立ち替わり数分おきに席に着いては、自己紹介を含めた他愛のない話をしていきます。

カワイイ、カッコいい、面白いなどのタイプも年齢も様々なホストと初回の時間を過ごしました。そして最後に「送り指名」を決めるのが一般的ですが、その日のわたしは不慣れにも関わらず「指名の飲み直し」という形でさらにそのお店に滞在することにしました。

ホストの知名度にまだ関心がなかった頃で、そのお店には今でも第一線級の有名ホスト達も多く在籍していましたが、その中でもっと話がしたいと感じ一生懸命さが見て取れるどちらかというと新人に近いホストを指名しました。

初回で連絡先を交換しても女の子の再来店がないと早々に脈なしとメールでの営業を見切るホストが多い中、彼は数ヶ月マメに連絡を続けるという話に好感を持ちました。また、接客やテーブルマナーもしっかりしていたもののナンバーには入れておらず、当時無知だったわたしは「この子をナンバーに入れてあげよう」という思いも湧いてきました。

結果としてあまり長い付き合いにはなりませんでしたが、後にも先にも「飲み直し」をしてもいいくらいに思わせてくれたホストはこの担当一人だけで、良い思い出として残っています。

次回は「売れるホストの特色、売れないホストの特色」について書いてみたいと思います。