今回は映画評論家ホストが過去に見てきた作品の中で「面白い!」と感じた作品トップ10を上げるとしたら、半数はこの監督作品が占めるんじゃないのか?と感じるほど僕が最も好きな監督であり、今やハリウッドきってのヒットメーカー「クリストファー・ノーラン」について紹介していこうと思います!
題して
脚本と映像美、天が二物を与えた天才監督
「クリストファー・ノーラン」について!
クリストファー・ノーランの作風
バラバラの時系列をパズルのように伏線と共に小出しにして、終盤で一気に回収するスタイルで全作品を通していて、とにかく情報量が多く2度目の鑑賞でも新しい発見があったりとストーリーが完璧。
ストーリーに着目しがちだが徹底したアナログ主義から来る映像のインパクトが素晴らしく、「ダークナイト」ではビル一棟丸ごと爆破し、ダンケルクでは500万ドルのアンティーク戦闘機にIMAXカメラを付けて撮影するなど、コストパフォーマンスの面からCGを多用する事が多い今の映画業界と逆行するようにデジタルを極力抑えリアリティを追求する姿には感服させられます。
映画評論家ホストが選ぶ作品5選
メメント
ノーラン節炸裂の時系列トリックに
貴方はついてこれるか!?
ある事件の影響で記憶が10分しか保たない主人公が、妻を殺した犯人を捜すこの物語。ぶつ切りになる主人公の記憶と同様に、物語が終盤(新しい記憶)から始まりへと時間を逆行する作りになっており、徐々に全容を掴めるようになり最後に待つ驚愕のどんでん返しを目にすることになります。
本当にぶつ切りになっているシーンの連続で、最初は訳が分からないのですがバラバラにされているシーンを時系列通りに並べ替えても違和感なく観れるというのがこの映画の面白いところ。DVDには時系列通りに入れ替えたverもあるので二度目の鑑賞は答え合わせとして見るのもアリ。
プレステージ
天才マジシャンの対決が複雑な時系列と共に描かれるメメントに並ぶ大どんでん返し映画
2人の天才マジシャンがお互いの手品のトリックを見破ろうと火花を散らすサスペンス映画。この作品では現在と過去を行き来しながら物語が展開し、セリフによって張り巡らされていった伏線が一気に回収されるラストでは、大きな事件の真相と、登場人物の抱える闇が明らかになります。
少しSF要素が混じってるラストではありますが、ラストの展開を予想しながら観るのが楽しい映画だと思います。勘が鋭い人ならこのトリックに気付けるかも知れません!
ダークナイト
CGを極力抑え特撮技法も使用した圧倒的な迫力のある映画に!
故ヒース・レジャーが演じたジョーカーで広く知られるダークナイトですが、このダークナイトトリロジー三部作の監督も実は勤めていました。
ダークナイトは2作品目にあたる作品で興行収入、評価共にヒーロー映画を作品としてそれ以上のモノに昇華させた当時の常識を覆す作品でした。
インセプション
映画評論家ホストが最も好きな俳優×監督=最も好きな作品
第18回コラムでも軽く紹介した作品であり、僕が最も好きな俳優レオナルド・ディカプリオ主演作品。特殊な産業スパイのディカプリオがある会社の御曹司の夢に侵入し、あるアイディアを“植え付ける(インセプション)”ミッションに挑戦する物語。
作中の潜在意識は階層になっていて、階層ごとに様々な世界が広がっており、階層が深くなるほど時間の進みが早くなる仕組みがあり、それぞれの階層がリンクしているので第1階層で宙に浮かぶと第2階層では無重力空間に切り替わったりと、各層を絶妙なタイミングで同時進行させ描いているのでとにかく情報量が多い!
様々な世界を描くためにCGを使わず世界各国で実際に撮影された映像、夢の世界での世界構築映像は圧巻の一言!まさにストーリーと映像どちらも完璧に備えた作品。
インターステラー
宇宙SF映画にも関わらずグリーンバック未使用の驚きの作品
滅亡寸前の地球から移住出来る惑星を探すというストーリーでいながら、まさかの背景CGが未使用という驚くべき作品。
主人公が見舞われる砂嵐は実際に起こし、雪の惑星は実際にアイスランドまで行き撮影、コーン畑に関しては本物どころかこの映画の為に種から育てたと言うのだからここまでくると驚きというより執念すら感じます。
最近のSF映画の中ではとてもSF映画としての完成度が高い作品で、圧倒的なまでの宇宙に対する表現力を感じさせられる作品です。
監督以外にも製作総指揮としてのあの作品達に関わっていた
マン・オブ・スティール
トランセンデンス
バットマンvsスーパーマン
ジャスティス・リーグ
とプロデュース業でもあの大作に絡んでたりしています。
クリストファー・ノーラン監督作品は体感した事のないようなインパクトの強い映像を魅せてくれるのは勿論、基本的に集中して観ていないと話がこんがらがったり伏線を見落としたりする作品達ばかりなのですが、だからこそちゃんと観たときのラストに来る心地よいまでの伏線回収がたまらなく感じると思います。
情報量の多さから何度観ても楽しめる、むしろネタを知ってからの二度目の鑑賞をより楽しめるような作品だらけなので是非気になった作品があったらその奥深さに触れて欲しいと思います!
次回はVR ZONE以来の番外編!VR ZONEの隣に位置するレジャースポット「東京ミステリーサーカスについて」です!お楽しみに!
神咲 燈(かんざき あかり)
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