ホストクラブといえば、夜のお店というイメージを抱く方が多いかもしれません。しかし、最近では朝や昼に営業しているお店も増えています。
そこで今回は、「一部」や「二部」と呼ばれるホストクラブの営業時間について、時間帯による違いや深夜営業の実態を紹介します。「夜はなかなか出かけられない」という方も、「仕事帰りに気軽に立ち寄りたい」という方も、ぜひ参考にしてください。
ホストクラブの一部と二部とは?
ホストクラブは営業時間帯によって、一部営業、二部営業、三部営業と分かれています。しかし、三部営業を行っているお店はごく少ないため、今回は一部営業と二部営業に焦点を絞って解説します。
一部営業とは?
一部営業とは、主に夕方の18時頃から深夜0時まで営業する形態を指します。ほとんどのホストクラブがこの一部営業を採用しており、主力となるゴールデンタイムに位置付けられています。多くの人がイメージする、ホストクラブの営業時間帯といえるでしょう。
この時間帯は学生、会社員、夜のお店で働く女性や観光客など、幅広い客層でにぎわいます。店内は常に活気に満ちており、シャンパンタワーなどの派手な演出も見られ、大いに盛り上がります。
客層が多様なため、接客するホストも多彩です。人気のトッププレイヤーから売り出し中の新人まで、個性豊かなキャストが活躍しています。
ホストクラブデビューを考えている方は、ぜひ一部営業の時間帯に足を運んでみてください。多くのホストとの出会いが待っていますし、周囲のお客様の様子を見て遊び方の参考にするなど、お店の雰囲気に慣れやすいというメリットがあります。ホストクラブならではの活気と、きらめく夜の世界を満喫できるでしょう。
二部営業とは?
二部営業とは、早朝6時からお昼12時頃まで営業する形態で、「朝ホス」や「日の出営業」とも呼ばれます。店舗によっては、14時頃まで営業している場合もあります。
一部営業ほど広く知られていませんが、ホスト業界ではポピュラーな時間帯であり、二部営業に力を入れているお店も少なくありません。
客層は一部営業とは異なり、病院やコールセンターの夜勤明けの女性、深夜まで別のお店で過ごした女性、夜のお店で働く女性など、社会人が中心です。経済的に余裕のある女性が多く、太客の来店が多いのも特徴といえるでしょう。また、夜は出かけにくい主婦層も利用しています。
なお、三部営業は、お昼12時頃から夕方18時頃まで営業する形態です。お昼から夕方にかけては、一部営業の準備時間と重なるため、三部営業を行っている店舗は少なめです。
また、二部と三部をまとめて「二部営業」と呼ぶお店もあります。これは、二部と三部の営業時間が連続していることや、客層が似ていることから、便宜上このように呼ばれていると考えられます。
一部と二部の違い
一部営業と二部営業の違いは、主に営業時間と客層です。客層が異なるため、ホストの顔ぶれにも違いが見られます。
営業時間の違い
一部営業は夕方から深夜まで、二部営業は早朝からお昼までと、営業時間が大きく異なります。まるで真逆のライフスタイルを反映しているかのようですが、ホストクラブの店内は時間帯に関わらず、非日常的な空間が広がっています。
お酒や料理のメニューなど、基本的なサービス内容に違いはありません。朝でも夜でも、お酒や料理を楽しめます。
朝からお酒を飲むのに抵抗がある場合は、フードメニューに力を入れているお店を選ぶと良いでしょう。最近では、レストランに引けを取らないハイクオリティな料理を提供するお店や、極上スイーツを用意しているお店も増えています。
とはいえ、二部営業に訪れる客層は、ほとんどがお酒を嗜みます。特に夜勤明けやアフター後の女性にとって、ホストの接客を受けながらお酒を飲むひとときは、仕事の疲れを癒やす至福の時間となるでしょう。
働いているホストの違い
時間帯によるサービス内容に違いはありませんが、在籍するホストの顔ぶれには違いが見られます。
客数が最も多い一部営業では、在籍ホストの数も豊富です。人気ホストも勢ぞろいしており、彼らを目当てに訪れるお客様も後を絶ちません。
一方で、他の仕事や学業と掛け持ちする兼業ホストや、新人ホストが多いのも一部営業の特徴です。
人気ホストの華麗な接客に魅了されたり、新人の初々しい接客に新鮮さを感じたりと、多彩な顔ぶれから好みのホストを選べるのが魅力です。ただし、不慣れな新人など、ホストによって接客の質に差がある可能性がある点には留意しましょう。
二部営業ではベテランの専業ホストが多く、接客サービスの質が安定しているお店が目立ちます。どのホストが担当しても、洗練された接客を受けられるでしょう。人生経験豊富で聞き上手のベテランホストに、つい悩みを打ち明けてしまう女性もいるようです。
また、二部営業ではお酒好きのホストが多く、ほろ酔い気分のリラックスした雰囲気で会話を楽しめます。
一部営業ではノンアルコールしか飲まないホストもいますが、二部営業はお酒に強いホストばかりです。「お酒でリラックスできるから、ふらっと立ち寄れる」と語る二部営業派の女性も少なくありません。
一部営業と二部営業では、ホストの顔ぶれに違いがありますが、どちらの時間帯でも心のこもった接客を受けながら楽しい時間を過ごせます。ご自身の好みや目的に合わせて、お店やホストを選びましょう。
深夜帯は営業している?
「シンデレラのように門限に縛られるのはいや!盛り上がるのは、夜の12時を過ぎてから!」という女性も多いでしょう。
しかし、ホストクラブは風俗営業に該当するため、法律で営業してはいけない時間が決められています。原則として深夜0時から早朝6時までの営業は許可されていません。従って、ホストクラブの営業時間は、朝の6時から深夜0時までと覚えておきましょう。
たまに「深夜0時以降も朝まで営業!」と謳うお店を見かけるかもしれませんが、それは法律違反の可能性があります。そのようなお店には近づかないようにしましょう。
ただし、例外として深夜1時までの営業が許可されている地域もあります。これは都道府県が特別に認めているもので、例えば東京の新宿や池袋、大阪のミナミ、北海道のススキノなどが該当します。
「深夜0時を過ぎても、もう少し遊びたい!」という方は、これらのエリアがおすすめです。ただし、1時以降の営業は認められていません。また、特例で深夜1時までの営業が認められているエリアは限られており、同じ地域でも特例が認められていない場所もあります。
東京や大阪などの大都市だけでなく、地方都市でも特例が認められているケースがあるので、お目当てのお店の営業時間帯を事前に確認しておきましょう。
まとめ
ホストクラブの営業時間は、主に一部営業と二部営業に分かれています。
夕方から深夜にかけての一部営業は幅広い客層が訪れ、活気に満ちた雰囲気が特徴です。ホストクラブならではの体験をしたい方に、おすすめの時間帯といえるでしょう。
一方、早朝から昼にかけての二部営業は、夜勤明けや他のお店で楽しんだ後に立ち寄る女性に人気です。ホストとゆっくり過ごしたい方や、落ち着いた雰囲気を求める方におすすめします。
それぞれの時間帯で異なる魅力を味わえるので、ご自身のライフスタイルや目的に合わせて、ぜひ一度、お好みの時間帯に足を運んでみてください。