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【雛子の体験記】第13回 歌舞伎町で頻発した飛び降りについて

9月下旬から歌舞伎町で未遂も含めた飛び降り自殺が頻発しました。毎週のように事件が発生したことで、歌舞伎町界隈の人々から、本来ならショッキングなニュースである「人の死」が日常的な出来事のように、感覚が麻痺しているように感じるときがありました。

影響を受けやすい若者への影響

普段から健康そうに見える人でも、まったくストレスなく生活していることはまずないと思います。精神的に不安定な状態のときに、このようなショッキングな話題に触れると、自殺への危険性が高まると言われています。

悪いことは連鎖するもので、触れべきではない情報は一気に広がりさらに悪い状況を生み出します。特に多感な若者はこうした情報にアクセスしやすいこともあり影響を受けやすいと言われます。

テレビなどメディア以外にもこうした環境をつくりだす要因が考えられます。SNSなどで自殺の状況や場所、方法などの情報が流れてくると、同じように悩んでいる人に刺激を与えたり、実行することへの思いを強めてしまいます。

SNSとの接し方

今は誰でもSNSで情報を発することが可能です。上手く利用すれば、悩みを発散したり解決する助けとなりますが、自殺に傾いた気持ちを持つ人に、無責任な言葉一つで追い詰める危険性もあります。

「辛い」「死にたい」といったネガティブな考えで頭の中がいっぱいになっても、その考えは何かしらの理由が引き起こした考えであって、本心とは限りません。

寒くなると冬期うつに。体を休める工夫も

これから寒い季節になると、気分の落ち込みが酷くなったりするかもしれません。でもそれは冬季うつの可能性が高く、春になれば治りますし、適切な薬で軽くすることもできます。今年は例年より早く気温が下がったので、9月頃から憂鬱に感じている人も多いようです。

元気が出なかったり不安感が続くときは、とりあえず身体を温めてみてください。美味しいもの食べたり、目覚ましをセットせずにゆっくり寝たり、何もせずダラダラしてみてください。きっと快復するはずです。

辛ければ逃げる。また元気になったら戻ってくればいい

極論、辛いことからは逃げても良いと思います。歌舞伎町での人間関係に疲弊してしまっているのならば、物理的に歌舞伎町から離れてみるのもひとつの手です。そして元気を取り戻したとき、まだ歌舞伎町に魅力を感じるなら、また戻って来ればいいのです。

そこからまた楽しく素敵な思い出をたくさんつくればいいのですから。

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