ホスト体験入店
ホスト体験入店とは、ホストになりたいと志望する応募者たちが、お店の雰囲気や仕事の流を掴むために、正式に店舗で働く前に1日だけホスト体験をすることができる制度である。キャバクラで使われる用語体験入店と同じ意味。
歌舞伎町で体験入店を実施しているホストクラブ・メンキャバは、全体の90%程度。ほぼ全件が、応募者の希望により体験入店を実施している。体験入店は正式に入店する前にお店の雰囲気を掴むことができるという応募者側のメリットがある反面、お客様に対する高い接客レベルを保つという意味では店舗にとって必ずしもメリットだけが有るわけではない。また、近年はホスト志望者の低年齢化やホストを取り巻くインターネットメディアの発達などの理由により、体験入店だけを目的に店舗へ求人応募し、体験入店をして日給をもらってそのまま居なくなる『体入飛び』『体入荒らし』という、モラル無い応募者も数多くいる。
前述のようなデメリットから、体験入店制度が無いホストクラブもわずかに存在する。応募者からすると体験入店制度の無いホストクラブは不安に思うかもしれないが、店舗間で接客内容に差は無い上に、特に未経験者の場合にはどの店舗で体験入店しても初めての経験で戸惑ってしまい、つい入店が怖くなってしまうという点からも、とりあえず入店して3ヶ月ほど実際に働いてみる方が良いとされている。
ホスト体験入店時の日給については時代の流れによって大きく変化してきた。
15年ほど前までは、ホストの体験入店といえば、応募者側が『1日体験させて下さい』と店舗にお願いをし、店舗側が強い立場だったため体験入店はあくまで雰囲気を掴むためのものであり、体験入店時の給料は出ないという店舗がほとんどであった。
しかし、ホストや出入りする客の低年齢化や時間制システムの採用、法令遵守に伴う営業時間の多様化などの影響により、新人や最下層ホストの収入が上がってきた現在では、体験入店でも5,000円程度の日給が支給されるようになっており、この事が前述の『体入バックレ』の原因の一つとなっている。
この記事を読んでいる方の方に、これからホストクラブで体験入店をしたいという方がいれば2つのことに注意しながら、店舗を選んでほしい。
1つめは、体験入店はあくまで面接と入店の中間に位置するお試し制度なので、体験入店時の給料などを当てにして店舗選択を行わないこと。体験入店の条件なんかより、勤務時間やオーナーの熱意や店舗の規模などの指標を入店の参考にして店舗を選ぶことで、後日後悔しなくなる。
2つめは、体験入店から『入店します!』という意思表明までの時間をなるべく短くすること。人は、時間を置けば置くほど、ネガティブな事を考えるという心理を持っています。せっかく勇気を持って面接に行き体験入店をしたのにもかかわらず、『一生の事だから』と大げさに考えてその場では回答をせず、後日一人で入店するかどうか思い悩み、店舗からの着信をなんとなく無視してしまい、最終的には店舗を着信拒否にして、気まずさのあまり他店にも応募できなくなるという悪循環に陥ります。こうなると、当分の間精神的に応募する勇気が出ず、ホストにはなれません。こういう踏み込むのに勇気がいる仕事は、勢いでどうにかなるものです。
ネット社会の現代では、『暴力を振るわれるお店やいじめがある上下関係の厳しい日給が3000円の怖いホストクラブ』は、少なくとも歌舞伎町には存在しません。そんな事をしたらホスラブなどネットの掲示板やホストサイトの掲示板などで炎上して、店舗がつぶれてしまうからです。なので、どんなお店に入っても大体まともなお店です。もちろん、個人的に性格が合う合わないという事は有るでしょうが、そんな理由でバイトを辞める様な人は、接客業であるホストにはなれません。
ぜひ、ホストの体験入店を通じてホストの世界を体験し、ホストとしての第一歩を踏み出して下さい。
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