前回のコラムでは「シャンパンコール」について書きましたが、このシャンパンコールが不可欠なものが「シャンパンタワー」です。(シャンパンや飾りボトルはいくら高価でもコールなしも可能です)。基本的にシャンパンタワーは小箱のホストクラブならば50万円くらいからできると言われていますが、実際に歌舞伎町でそのような金額で行われたタワーの話は聞いたことがありません。
私が知っているタワーのリアルな料金は、設置とシャンパン(オリシャン使用)で60万円から。それも歌舞伎町の小箱のホストクラブの話です。一般的には1本10万円のシャンパンを10本開けると、最低でも100万円(プラスTAX)となるため、決して手軽にできるものではないことは明白です。
最近再放送されていたテレビドラマで、初来店で即タワーという場面がありましたが、あまり現実的ではありません。タワー常設の店舗は現在はほぼないかと思います。
おでん、すき焼きなど変わり種のタワーも登場
また、ホストクラブやホストは売り上げは勿論ですが、個性やインパクト勝負というタワーも少なくありません。少し書き出してみると「おでん、すき焼き、ココア、そうめん、明石焼き」など、もはやシャンパンタワーとは呼べるものではないです。「タワーにしてしまっていいの?」という疑問がつきまといます。
ゴージャスに進化しているシャンパンタワー
閑話休題。最近特にシャンパンタワーのゴージャス化、進化は目を見張るものがあります。シャンパンタワーというと三角錐や四角錐のものを思い浮かべがちですが、横に広い台形のようなものも見られます。そこにカラフルなリキュールやフルーツが盛り付けられている様子は、キラキラと見ているだけで楽しくなります。
そんな中、今年の上半期にシャンパンタワーではありませんが某ホストクラブで「ブランデータワー」が行われ話題になりました。グラスも一般的なガラス製ではなく金色のグラスで1個あたり数千円とも。それを500個使ったタワーで、注がれるブランデーも当然「高級ブランデー」。一晩で数千万円……。夢が広がるお話です。
出典 https://specsonline.com
苦労と達成感が大きな感動を呼ぶ
このような高価なタワーを披露するためにお客様達とホストは、かなり前もって計画を立ててお金を貯めるようです。普段通りにお店を訪れながら、タワーの代金を貯めることは当たり前ながら大変な負担だと思いますし、その分担当との揉め事も増えるでしょう。
だからこそタワー当日、姫は本当に涙する程の感動と達成感をホストととも味わうことができるのです。
シャンパンタワーは間違いなくホストクラブで体験できることの中でも、かなり上位の非日常的なイベントです。そして同時に、金銭的負担も大きく、イベント当日まで精神的にも様々なプレッシャーがかかるものです。
だからこそ、後悔しないくらいに魅力があると思える担当ホストとタワー当日を迎えてください。そして、「やって良かった」「楽しかった」とずっと良い思い出になるようタワーを体験して下さい。