映画は宇宙や深海、空想世界と様々な世界を魅せてくれます。
ときに画だけでなくストーリーやシチュエーションでも、日常では考えられないような体験をさせてくれます。映画を観る事は非日常体験をする事だと僕は考えています。
中でも僕が最も好きなジャンルの一つが、一見何でもないようなピースの一つ一つを繋ぎ合わせ伏線を回収して、ラストに思いもしないとんでもない展開を飾ってくれる映画です。
今回はそんな大どんでん返しで、思わず立ち上がって拍手したくなるような映画を紹介していきます。
SAW
目が覚めると老朽化したバスルームの対角に繋がれた二人の男。謎の猟奇的殺人鬼ジグソウは、ウィルスにより死につつある二人に「6時までに相手を殺すか、自分が死ぬか」とデスゲームを仕掛ける。二人はジグソウからのヒントを頼りに脱出を図るがー。
一方、ジグソウを追っていたタップ元刑事は、異様な殺人現場に残された手がかりをもとに、ジグソウを徐々に追い詰める
スピンオフを合わせ全8作も製作された人気シリーズ。いかにグロく人を殺すかに全力を捧げた映画のようなイメージが強いけど、本質は散りばめられた伏線をラストで一気に回収する大どんでん返し映画である。
特に「1」は衝撃のあまり、エンドロールが流れている間は無心になりました。(今回はそんな映画ばかりを紹介していきます)
「1」が至高! 「2」→「3」の流れは最高! 「4」からはただのグロ映画です。(好きだけど) 「1」を気に入ったら「3」まではぜひ観て欲しいです。
ちなみにグロが苦手な人でも「1」は大丈夫。「2」以降でグロさが加速していきます。
晴れて完結作「ザ・ファイナル」まで鑑賞出来た方は、そんな面白くないですがスピンオフである「ジグソウ:ソウ・レガシーの鑑賞」もオススメします。
総集編のようで微笑ましくもあります。ぜひラストを予想してみてください。シリーズのお約束を詰め込んだような作品なのでイケるはずです。
さあ、ゲームをしよう。
ファイトクラブ
空虚な生活を送る主人公は、謎の男タイラーと出会いひょんな事から殴り合いになる。
痛みの中で生きている実感を取り戻した主人公は、社会的地位など関係なく男と男が1:1で拳を使い殴り合う地下組織『ファイトクラブ』をタイラーと共につくり上げる。
組織は徐々に発展しテロ行為を計画する程、過激化してしまったことに主人公は疑問を抱くがー。
ブラッド・ピット×エドワード・ノートン二人の名優が輝く、まさに男の中の男による男のための映画! 男でこれを嫌いなヤツなど見たことがない!
「これを好きなヤツが男なのだ!」と言わしめる作品。熱いだけの作品かと思わせ、SAWと同じく最高の伏線回収を魅せてくれます。
きっと貴方も、洗脳される。
シャッターアイランド
精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島「シャッター アイランド」。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。
孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった、連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)はこの孤島の怪しさに気付き始める。
ホラーのような緊張感、美しい情景、張り巡らせれた伏線にそれらを盛り立てる音楽が素晴らしい。
出てくる人物がことごとく怪しく、疑心暗鬼に陥りながら主人公と共に謎を考えながら観て欲しい。
幻想と真実、誰が異常で何が正しいのか、二度観たくなる作品。
最後の選択を、受け入れられるか。
メメント
妻を殺した強姦殺人犯に相対した主人公は、頭に怪我を負い記憶が10分しか保たない障害を負ってしまう。
主人公は復讐のために犯人探しはじめるが、記憶が保たないため重要な情報を自分の身体に刺青として残していく。しかし、変化する周囲の環境に対応し切れず疑心暗鬼にかられていく。
時系列が非常に分かりづらく、主人公が目覚めた時点からの記憶と環境から状況を把握する10分間をつなぎ合わせた映画。観客は主人公と共に何が起こっているのかを考え真実に辿り着こうと足掻く事になる。
本当にぶつ切りになっているシーンの連続でだが、各シーンを時系列通りに並べ替えても違和感なく観れるという完成度。
DVDには時系列通りに入れ替えたバージョンがあるので、一度の鑑賞で全容を掴めたなかった人はぜひ観ていただきたい。
貴方は真実を、理解出来るか。
プレステージ
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールという二人の名優がライバル関係にあるマジシャンを演じる。
ある事件をきっかけにお互いのマジックを見破り、更に失敗させようと火花を散らす内に巻き起こる殺人事件、そして明らかになる登場人物の隠された闇と謎。
メメントと同じクリストファー・ノーランが監督した作品。現在と過去を行き来しながら物語が展開する、クリストファー・ノーラン監督が得意とする時系列トリックがふんだんに使われている。
セリフによって張り巡らされていった伏線が一気に回収される終盤では、少しSF要素を感じますが、ラストを予想しながら観るのが楽しい映画だと思います。
バットマンvsウルヴァリン、世紀の対決。
思いもよらない伏線回収をされたときのあの気持ちはまさにアハ体験!(懐かしい)
ラストが予想できない映画はやはり面白いですね!
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』に先駆け徐々に加速してくシリーズ! ワイルドスピードついて解説していこうと思います。お楽しみに!
神咲あかり(ん)
プロフィール
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映画評論家×ホストという異色な肩書き。
好きな映画はMCU(マーベル映画シリーズ)。好きな監督はクリストファー・ノーラン。
少しでも多くの人に映画の魅力を伝えるべく執筆中。
最近はアニヲタをかじるも年間の鑑賞本数は300本超!現在は歌舞伎町最大手グループ、グループダンディの本店TOP DANDYに在籍中。